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2012年8月 今月のつぶやき 今年の『麻布十番納涼まつり』について考えたいコト

2012年麻布十番納涼まつり 乳母車通行禁止

 商売人にとって大切なこととはどんなことだろうか?

 今年の8月25日(土)26(日)[PM3:00〜9:00]に2年ぶりに『麻布十番納涼まつり』が開催される。ご存じの通り、「麻布十番納涼まつり」は麻布十番商店街で開催される。
 商店街の広報誌『十番だより』2012年7月号によれば「麻布十番商店街振興組合では、小さなお子さま連れのお客様でも安心して安全に楽しんでいただける「納涼まつり」を実現しようと、新たな取り組みを進め…夜店を出せるのは原則として組合員のみ(一部、地方自治体の参加あり)。」にするという(※1)。

  昨年のお祭りは、東日本大震災の発生、福島第一原子力発電所の事故、夏季の電力需要のひっ迫を受けて中止されていた。今回の決定は、テキヤ、香具師を締め出し、お祭りの来場者数を減らしてイベントのサイズ自体を手作りレベルに縮小することを意味するものと考えていた。サイズダウンに向け広報活動の中止などが当然行われるものと思っていたが、開催前から商店街の入り口に掲げられた祭りの開催を知らせる垂れ幕、『十番だより』2012年8月号などを見ると、どうやら今までの規模の祭りを行うつもりのようだ。
 近年、身動きもままならない混雑となる納涼まつりを「小さなお子さま連れのお客様でも安心して安全に楽し(む)」ことのできるイベントにするためには、来場者数を減らしてイベントの規模を小さくし混雑を解消することが必須事項だ。その努力もせずに、商店街の入り口に(ほぼ100%の確率で小さなお子さま連れのお客様が利用する)『乳母車』通行禁止(!)と書くのはどういうことだろう。

 テキヤ、香具師の存在がいないことが「小さなお子さま連れのお客様でも安心して安全に楽し(む)」ことにつながるとは思えない。逆に、年間を通して祭礼やイベント等多数の人々が一時的に集合する場に身を置き、数々の雑踏や大小の事故を見てきたであろうプロであるこれらの人々の目が無いことに不安すら感じる。

ノンフィクション作家 溝口敦によると、東京都の暴力団排除条例第17条をはじめとした各都道府県の条例を理由に各地でテキヤが祭から排除されているという(※2)。もしも、麻布十番商店街が「夜店を出せるのは原則として組合員のみ」と決めた理由が(溝口は数々の問題点を指摘しているが)条例と警察の指導にあるのであれば、変なおためごかしをやめ、まずそのことを広報誌で伝えるべきではないだろうか?

商売人にとって大切なことは正直さだと思う。

2012年麻布十番納涼まつり 古美術店の店先のMADE IN CHINAと書かれた段ボール

 「古美術」と書かれた看板の店先に、納涼まつり前に毎年「MADE IN CHINA」と書かれた段ボールが積まれているのを見るごとに「正直」の尊さについて考えている。中国製の江戸時代風蕎麦猪口でも、まつりに来たイナカ者に売り付けているのだろうか?

 結局、コンビニの商品で飲み食いするはめになったり、蕎麦猪口を買ってしまい(?)今年の『麻布十番納涼まつり』に違和感を感じたらこの「新たな取り組み」について少し考えてみたらどうだろうか?
平成24(2012)年8月24日

注 写真2点は平成24年8月24日麻布十番商店街で撮影
※1 『十番だより』麻布十番商店街振興組合広報部 平成24年7月1日発行 2ページ
※2 「暴排条例!夏祭りからテキヤが消える」溝口敦 『週刊新潮』新潮社 8月16・23日号 64ページ

外部リンク

警視庁ウェブサイト 東京都暴力団排除条例(全文)【PDF】
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/sotai/image/jourei.pdf