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保護者の皆様に

 『こどもWebm旅』は、『Webm旅(ウェブエムたび)』の子ども版です。Webm旅は、yahoo!Japanカテゴリ「旅行、観光 > 一般的な情報」にも登録されている旅行のウェブマガジンです。
 当ウェブマガジンのメインテーマは、「旅のバリエーションルートを提案すること」にあります。旅のバリエーションルートとは、端的に言えば個性的な旅という意味で、月並みな内容に流れがちの旅をオリジナリティがあり、かつ、より満足度の高いものにすることのお手伝いをすることがテーマです。
 毎年、当ウェブマガジンを含め、夏休みの家族旅行について、旅行ジャーナリズムからは、様々な提案がされています。今年の7月、あるトラベルライターが情報誌に書いた夏休みの家族旅行の提案を読んで、まるで修学旅行のしおりのような書き出しと、勉強(広い意味での)のために、一から旅行を家族で計画しようという内容に、自身の経験から実現性ゼロの空論ではないか?という疑問が湧きました。一から旅行を組み立てる自由旅行に異論はありません。夏休みの家族旅行の大きな部分を占める『帰省』は、通常自由旅行です。自家用車で帰省する場合、旅行前に何の予約もしないことも普通です。
 そのライターのいう、一からとは、最初にテーマを設定し、例えば、「江戸での坂本竜馬」でしたら、資料にあたって歴史をひもとき、その内容に沿った自由旅行をしようというものでした。家族で旅行のテーマを決めるだけでもひと夏はかかりそうです。私には、無理やりに江戸での坂本竜馬の足取りを辿るよりも、良い作家の書いた竜馬についての小説を一冊、ホテルのプールサイドでのんびりと読んだほうが魅力的に思えます。
 こどもの成長のために、旅行に意味を持たせたい。と考えるのは保護者として当然のことです。ただ、特別なことをしないでも、家族でパックツアーのパンフレットを見ていろいろ検討するだけでも、旅行代金の設定から市場経済の基本を、旅行代金の計算をこどもに任せれば簡単な算数を、パンフレットに小さな字で書かれる旅行約款を見せれば消費者保護と法律のしくみについて学ぶことができます。何もかも一から自分で作るのは、一見すると良いことのようですが、そんなことより、保護者が、こどもの関心をいろいろな方向に向けてあげることが大切なのではないでしょうか?

 私の友人に、男ばかりの三人兄弟がいます。遺伝的には、ほぼ同一の三人ですが、一番下の弟一人だけが東大に現役合格をしました。友人にその弟と自分の違いは何なのか?を聞いたことがあります。こんな答えが返ってきました。

「もともとの能力自体は、自分と同じだと思うが、要領がイイ。たぶん、要領の良さが違いだと思う。」

 通常、要領の良いことが、素晴らしいこととはあまり思われていません。どちらかと言えば、コツコツ努力するといったタイプが称賛されることが多いような気もしますが、要領よく、時間や能力、自分の持つリソースを有効に利用することは大切なことなのではないでしょうか。もう少し、こどもの頃から要領よくいろいろなことをする意識を持ち、トレーニングをすることが必要かもしれません。
 そこで、毎夏、30万人近くが参加するという巨大なこども向けイベント JR東日本のポケモンスタンプラリーの山手線全駅ガイドを作成しました。各駅にあるゴール・スタンプ台の場所に加え、号車ドア番号もわかるベストな乗車位置を掲載しています。ポケモンやスタンプラリーに参加することは、「なんでも一から自分で」という前記のトラベルライターの提案とは、真逆に位置する旅ともいえますが、当ウェブマガジンの記事を活用していただくことによって要領よくいろいろなことをする意識とトレーニングにつながります。

 ただ、要領が良いだけというのも少し考えものです。東大に現役合格をしたという前述の弟は、夏休みの宿題の読書感想文を書く時に、まず、本のあとがきにある解説を読んでそれを基に感想文を書いたそうです。本の内容自体は読まない。もしくは、良くても斜め読み程度だったそうです。感想文に点数を付けるとすれば、評論家や他の作家が書いた本の解説の内容を基にするのは高得点につながります。しかし、それでは本来読書が与えてくれる「自分なりに感じ、考える」という滋養に欠けます。
 今回、こどもWebm旅のメインテーマは、今年の7月に亡くなられた民俗学者の梅棹忠雄さんです。梅棹さんは、本を読まずに読書感想文を書くような点取り屋とは全く正反対にいる人でした。他の誰かがすでに書いたことは自分の論文には書かないといったタイプの人でした。そんな梅棹さんの考え方が書かれた『知的生産の技術』から、「ダ・ヴィンチの手帳」と「ひらがなタイプライター」のエピソードを取り出してみました。両方とも少し変わったエピソードかもしれませんが、「自分なりに感じ、考える」ことができるテーマです。梅棹さんと同じことをしても、誰もが、梅棹さんになれるわけではありませんが、巨人の肩に乗り(※)世界を見渡すことはできます。

※ 巨人の肩
アイザック・ニュートンが、自分の構築した理論について、先人による理論の積重ねの上にあることを比喩していったことば。グーグルの学術論文検索システム『Google Scholar』のトップページにも「巨人の肩の上に立つ」と書かれています。

過去の夏休み企画

2007年7月号
名寄岩をさがして

京都竜安寺 石庭

京都の竜安寺で石庭を見つめている人は、何をさがしているのだろう。探求探索行動(exploratory seeking)型夏休み旅行の提案。

2008年7月号
ヨコハマの人になる

横浜 大さん橋

横浜の滞在に1泊プラスの2泊3日であなたもハマッ子に

2009年8月号
今年の夏は日本一周

大阪伊丹空港

一日あれば出来る日本一周…

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こどもWebmたびについてのご説明

さよなら、うめさおさん

デジタル時代の落とし穴、情報「きりすて法」…

ポケモン・スタンプラリーガイド

「JR山手線乗換・出口ガイド」のポケモン・スタンプラリー特別版

Pokemon Stamp Rally Guide

JR Yamanote Line Outer Tracks Pokemon Stamp Rally English Guide

ダ・ヴィンチの手帳

ポケットに手帳を持って旅をしよう…

ひらかなタイプライター

ひらがなだけではよみにくい?…

次号予告