正岡子規の俳句を子規直筆の原稿で味わうショートタイムトリップ。

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子規俳句 季語・季題検索 冬 天文 雪 ゆき
雪 ゆき 六花 むつのはな 不香花 ふかか 雪の花 ゆきのはな 銀花 ぎんか 雪空 ゆきぞら 雪明り ゆきあかり 雪の声 ゆきのこえ 雪煙 ゆきけむり 大雪 おおゆき 深雪 みゆき 小雪 こゆき 粉雪 こなゆき 細雪 ささめゆき 小米雪 こごめゆき 綿雪 わたゆき 牡丹雪 ぼたんゆき 白雪 しらゆき かたびら雪 かたびらゆき もち雪 もちゆき 餅雪 もちゆき 衾雪 ふすまゆき 明の雪 あけのゆき 朝の雪 あさのゆき 今朝の雪 けさのゆき 昼の雪 ひるのゆき 暮の雪 くれのゆき 宵の雪 よいのゆき 夜の雪 よるのゆき 雪の宿 ゆきのやど 新雪 しんせつ 凍雪 いてゆき 根雪 ねゆき 積雪 せきせつ 風雪 ふうせつ 雪華 せっか 雪片 せっぺん しまり雪 しまりゆき ざらめ雪 ざらめゆき 湿雪 しつせつ べと雪 べとゆき 雪紐 ゆきひも 筒雪 つつゆき 冠雪 かむりゆき 雪冠 ゆきかむり 雪庇 せっぴ 水雪 みずゆき しずり雪 しずりゆき しずり 雪気 ゆきげ 雪模様 ゆきもよう 雪暗 ゆきぐれ 雪風 ゆきかぜ 雪月夜 ゆきづきよ 雪景色 ゆきげしき 暮雪 ぼせつ 雪国 ゆきぐに
図説俳句大歳時記 冬 82ページ 角川書店
カラー版 新日本大歳時記 冬 69ページ 愛蔵版 863ページ 講談社
季語別 子規俳句集 冬480ページ 子規記念博物館
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明治21年
雪よりも時雨にもろし冬牡丹
明治22年
雪の跡さては酒屋か豆腐屋か
雪のある山も見えけり上り阪
明治23年
白雪をつんで小舟の流れけり
明治24年
笹の葉のみだれ具合や雪模様
しばらくは笹も動かず雪模様
枯あしの雪をこほすやをしのはね
売島痩せ孟郊寒し雪の梅
明治25年
一ッ葉の手柄見せけり雪の朝
雪の夜や蓑の人行く遠明り
一里きて酒屋でふるふみのゝゆき
雪の中うたひに似たる翁哉
静かさや雪にくれ行く淡路嶋
雪の日の隅田は青し都鳥
さらさらと竹に音あり夜の雪
白雪におされて月のぼやけ哉
鉢叩雪のふる夜をうかれけり
雪の脚宝永山へかゝりけり
白きもの又常盤なりふじの雪
赤煉瓦雪にならびし日比谷哉
灯の青うすいて奥あり薮の雪
むつかしき姿も見えず雪の松
くれ竹の雪ひつかつき伏しにけり
ふらばふれ雪に鈴鹿の関こえん
関守の雪に火を焼く鈴鹿哉
曙や都うもれて雪の底
鰒釣や沖はあやしき雪模様
明治26年
杉の雪一町奥に仁王門
雪の門叩けば酒の匂ひけり
白雪の筆拾山に墨つけん
雪の野にところところの藁屋哉
不忍池
嶋の雪弁天堂の破風赤し
日頃烏の来て庵の屋根こつこつとつゝくに此雪ふりてよりたえて其音を聞かねば
屋根の雪鴉の觜のみじかさよ
灯ちらちら木の間に雪の家一つ
火やほしき漁村の雪に鳴く千鳥
松の雪ほたりほたりとをしい事
竹折れて雪は隣へこほしけり
馬の尻雪吹きつけてあはれなり
首入れて巨燵に雪を聞く夜哉
有明に雪つむ四條五條かな
裏窓の雪に顔出す女かな
ちろちろと夕餉たく火や笘の雪
面白や家はやかれて雪の旅
面白やかさなりあふて雪の傘
新潟
青みけり八千八水雪の中
わびしさや団爐裏に煮える榾の雪
根岸草庵 二句
我庵のものぞ上野の杉の雪
我菴や上野をかざす雪明り
雪仏眼二つは黒かりし
はしためが水かけてけり雪仏
雪仏われからにらみ崩れけり
獺祭書屋
物は何凩の笠雪の蓑
風吹て雪なき空のもの凄し
松原の見こしに白し雪の山
雪の中へ車推し出す御公家町
惜い事降る程消えて海の雪
寝ころんで牛も雪待つけしき哉
蓑笠に雪持ち顔の案山子哉
雪のくれ乾鮭さげて戻りけり
雪の日や海の上行く鷺一羽
掛乞をにらむやうなり雪仏
画讃 (雪達摩)
此下に冬寵の蟇眠るらん
薄雪にふられて居るや鴛一つ
明治27年
湖青し雪の山〃鳥帰る
雪の山壁の崩れに見ゆる哉
千年の大寺一つ雪野かな
引汐や薄雪つもる沖の石
寺一つむつくりとして雪の原
黒船の雪にもならで寒げなり
雪空の雪にもならで亥子かな
夜の雪杉の木の間の伽藍哉
雪の跡人別れしと見ゆるかな
雪や来ん衛士の篝火影さわぐ
有明の雪の清水灯残れり
鐘撞いて雪になりけり三井の雲
一村は雪にうもれて煙かな
筑波嶺の雪にかゝやく朝日かな
新庭やほつちり高き雪の笹
古池のをしに雪降る夕かな
積もりあへず思ひ羽振ふ雪の鴛
明治28年
行く年の雪五六尺つもりけり
金殿のともし火細し夜の雪
敷芝や松の下陰雪残る
武蔵野やあちらこちらの雪の山
くるりくるり丸木の舟の雪もなし
つらなりていくつも丸し雪の岡
竹藪の梢に遠し雪の山
辻堂に火を焚く僧や夜の雪
兀山の雪にもならであはれなり
二三尺雪積む野辺の地蔵哉
五六軒雪つむ家や枯木立
山里や雪積む下の水の音
高縄と知られて雪の尾上哉
古関や雪にうもれて鹿の声
大仏の片肌雪の解けにけり
学寮へつゞくや雪の道一つ
杉垣の上に雪持つ小家哉
初雪の大雪になるそ口をしき
雪ながら山紫の夕かな
夜の雪やせわしく叩く医者の門
雪ながら氷る小道や星月夜
雪積むや次第下りの屋根続き
雪空の一隅赤き入日かな
松の雪われて落ちけり水の中
送別
雪の旅おもしろからんさりながら
雪堕ちて泥静まりぬ冬の水
明治29年
雪腸に贈る
はらわたの冬枯れてたゞ発句哉
横町へ曲りぬ雪の鉢叩
走り来る禿に聞けば夜の雪
灯のともる東照宮や杉の雪
勘当の子を思ひ出す夜の雪
吉原や眼にあまりたる雪の不盡
刈り残す薄の株の雪高し
丈低き夷の家や雪の原
五六人熊擔ひ来る雪の森
古園や桃も李も雪の花
声悲し鴉の腹に雪を吹く
蓑はあれど笠はあれど雪にわれ病めり
夜明からふれども雪の積まぬげな
杉垣の上から雪の上野哉
鴛鴦の羽に薄雪つもる静さよ
合羽つゞく雪の夕の石部駅
南天に雪吹きつけて雀鳴く
市中や雪ちらちらと昼嵐
水涸れて雪つもりたる筧哉
ふりやむや雪に灯ともる峰の寺
古庭の雪に見出だす葵哉
不盡の山雪盛り上げし姿哉
水汲むや雪の合羽の女とは
大雪や関所にかゝる五六人
大雪の上にほつかり朝日哉
風雪を吹きつけて馬逡巡す
夜の雪辻堂に寝て美女を夢む
夜の雪やどこまで小き足の跡
雪かいかい王城の松美なる哉
雪の夜や隅田の渡し舟はあれど
病中雪四句
雪ながら竹垂れかゝる手水鉢
雪ふるよ障子の穴を見てあれば
いくたびも雪の深さを尋ねけり
雪の家に寝て居ると思ふ許りにて
障子明けよ上野の雪を一目見ん
雪洞に千鳥聞く須磨の内裏哉
晴れもせず雪にもならず海鼠哉
水仙や土塀に見こす雪の山
明治30年
水鉢や雀噛みあふ雪の竹
ちらちらと障子の穴に見ゆる雪
雪此夜積まんといひて寝ぬる哉
静かさに雪積りけり三四尺
井戸端や水汲む女雪をかこつ
ちらちらと雪になりしか又止みぬ
二三人火を焚く雪の木の間哉
国中喪〔二句〕
黒き旗に雪ふりかゝり人稀也
雪となり雨となり旗半ばなり
舟呼べば答あり待てば雪ちらちら
大雪になるや夜討も遂に来ず
大雪や狼人に近く鳴く
雪にくれて狼の声近くなる
狼の吾を見て居る雪の岨
狼のちらと見えけり雪の山
芳原詞の内
居つゞけに禿は雪の兎かな
送別
雪に明けて星のあたりや君か馬
富士
雪をフぐ蓮花一千四百丈
明治31年
西行の頭巾もめさず雪の不盡
雪探し熊を誘ふ穽
風そふて木の雪落る夜半の音
案内乞ふ合羽の雪や知らぬ人
遼東の雪に馴れたる軍馬哉
松明に雪のちらつく山路哉
瓦斯燈や柳につもる夜の雪
亡き妻を夢に見る夜や雪五尺
移徒やきのふ植ゑたる松の雪
藁頭巾の雪ふるふたる戸口哉
大雪の鴉も飛ばぬ野山哉
逢ふ人の皆大雪と申しけり
隠れ住む古主を訪ふや雪の村
蓑笠や小門を出づる雪の人
明治32年
置火燵雪の兎は解にけり
大雪や石垣長き淀の城
背戸の雪水汲む道は絶にけり
井戸端や鍋も盥も雪の上
水仙の莟は雪にうもれけり
井戸端の雪皆掻てしまひけり
井戸端に雪語り居る朝日哉
掃溜や今物拾し雪の上
梅探る吾妻の森や雪深き
空城や篝もたかぬ夜の雪
牛部屋に顔出す牛や雪の朝
松島や小き島の松に雪
足跡の盡きし小家や雪の原
足跡の盡きし戸口や雪の原
明治34年
手袋〔五句〕
手袋の指破れたり雪まろげ
明治35年
煖爐タクヤ雪紛々トシテガラス窓
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