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寒山落木一 表紙

デスクトップトラベル 子規の旅

正岡子規の俳句を子規直筆の原稿で味わうショートタイムトリップ。

俳句稿 明治33年

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明治33年

人事

血にかわく人の心やくすり喰

仏壇も火燵もあるや四畳半

羅漢寺の仏の数や煤払

水滸伝ノ内

納豆売る声や阿呆の武太郎

饅頭買ふて連に分つやお命講

ガラス戸や暖爐や庵の冬搆

煖爐据ゑて冬暖き日なりけり

我庵の煖爐開きや納豆汁

芭蕉忌や我俳諧の奈良茶飯

真中に碁盤すゑたる毛布かな

あらたまる明治の御代や春星忌

風呂吹をくふや蕪村の像の前

肺を病んで読書に耽る冬籠

故郷に肺を養ふ冬こもり

蕪村忌や奥のはたはた攝の蕪

仏壇の菓子うつくしき冬至哉

落柿舎の日記に句あり鉢叩

十年の苦学毛の無き毛布哉

毛布著た四五人連や象を見る

麦蒔の村を過ぎ行く写生哉

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