基本情報 索引 データ 明治29年の子規 有名な句
寒山落木巻五
注1 収載句実数とは当ウェブマガジンに収載の句数となります。
注2 集計には収載句数を使用。
寒山落木 巻五 明治29年 索引
寒山落木五、全2994句(3003句)を掲載。
新年の句(句数 27句)
春の句(句数 657句)
夏の句(句数 915句)
秋の句(句数 930句)
冬の句(句数 474句)
その他のデータ
寒山落木巻五の俳句集収載数・収載率・占有率
| 句集名 | 収載数 | 収載率 | 占有率 |
| 寒山落木抄 (注 894句) | 2句 | 0.07% | 0.22% |
| 獺祭書屋俳句帖抄 (745句) | 315句 | 10.49% | 42.28% |
| 子規句集(河東碧梧桐 高浜虚子選)[1217句] | 271句 | 9.02% | 22.27% |
| 子規句集(高浜虚子選)[2306句] | 266句 | 8.86% | 11.54% |
| 春夏秋冬 (449句) | 83句 | 2.76% | 18.49% |
注 寒山落木抄の945句のなかには抹消句等が含まれています。『894句』という句数はそれらを除いた数字になっています。
寒山落木巻五の切れ字十八字
第三句句末の出現率
切れ字十八字の内訳(第三句句末)
| かな | もがな | し | じ | や | らん | か | けり | よ |
| 61.3% | 0.0% | 9.7% | 0.2% | 1.4% | 0.8% | 0.9% | 17.1% | 1.4% |
| ぞ | つ | せ | ず | れ | ぬ | へ | け | いかに |
| 0.4% | 1.4% | 0.1% | 1.7% | 0.7% | 2.4% | 0.4% | 0.0% | 0.0% |
寒山落木巻五 色(注3)が含まれる句数
色が句に含まれる率
色の内訳(七色)
| 赤 | 青 | 緑 | 黒 | 白 | 黄色 | 紫 |
| 56句 | 51句 | 8句 | 10句 | 92句 | 19句 | 0句 |
 |  |  |  |  |  |  |
注3 以下の七色が含まれる句を集計。赤、青、緑、黒、白、黄色、紫。
明治29年の正岡子規
(1896年 子規30歳)
4月 「松蘿玉液」の連載を新聞「日本」で開始
明治29年の新聞「日本」(1月1日号を掲載)
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明治29年の有名な句
新年の句
三十而立と古の人もいはれけん
今年はと思ふことなきにしもあらず
春の句
赤飯の湯気あたゝかに野の小店
低き木に鳶の下り居る春日かな
朧夜や悪い宿屋を立ち出づる
行く春やほうほうとして蓬原
紙あます日記も春のなごり哉
郷里の風俗におなぐさみといふことあり春暖のころにもなればさゝえ重箱など携へて親族友だちさそひ合せ石手川の堤吉敷の土手其他思ひ思ひの処に遊び女子供は鬼事摘草に興を尽し老いたるは酒のみながら鬼事にかけまはる女子供を見てうちゑむめり
なぐさみや花はなけれど松葉関
牡丹餅の昼夜を分つ彼岸哉
大凧に近よる鳶もなかりけり
春風にこぼれて赤し歯磨粉
欄間には二十五菩薩春の風
上市は灯をともしけり夕霞
畑見ゆる杉垣低し春の雨
風呂の蓋取るやほつほつ春の雨
春雨や金箔はげし粟田御所
春雨や傘高低に渡し舟
紅緑に贈る
鶯や垣をへだてゝ君と我
日光の向ふ上りに燕かな
送別
燕のうしろも向かぬ別れ哉
崖急に梅ことごとく斜なり
菅笠に題す
此上に落花つもれと思ふかな
松山十六日桜
うそのやうな十六日桜咲きにけり
連翹に一閑張の机かな
夏の句
信者五六人花輪かけたる棺涼し
平内のぐるりに暑し小平内
月赤し雨乞踊見に行かん
おこし絵に灯をともしけり夕涼
小川氏大学を卒へて帰国するよし聞きて申遣す
十年の汗を道後の温泉に洗へ
孔明賛
羽団扇に又孟獲を見る日かな
早鮓や東海の魚背戸の蓼
われに法あり君をもてなすもぶり鮓
夏嵐机上の白紙飛び盡す
ひらひらと蛾の飛ぶ藪の小道哉
下闇や蛇を彫りたる蛇の塚
花桐の琴屋を待てば下駄屋哉
美服して牡丹に婚びる心あり
藻の花や水ゆるやかに手長鰕
藻の花に鷺彳んで昼永し
昼顔や安達太郎雨を催さず
夕暮やかならず麻の一嵐
秋の句
やゝ寒みちりけ打たする温泉哉
青瓢に矢を貫きたるかたに
松明に落武者探す夜寒かな
山門をぎいと鎖すや秋の暮
長き夜や千年の後を考へる
長き夜や孔明死する三国志
行く秋の鐘つき料を取りに来る
秋晴れてものゝ煙の空に入る
砂の如き雲流れ行く朝の秋
十年の硯洗ふこともなかりけり
相撲取小き妻を持ちてけり
小博奕にまけて戻れば砧かな
草の露馬も夜討の支度かな
銀杏の青葉吹き散る野分哉
塀こけて家あらはなる野分哉
心細く野分のつのる日暮かな
この野分さらにやむべくもなかりけり
野分して上野の鳶の庭に来る
野分の夜書読む心定まらず
大水の引て雨なし秋の空
翡翠の来らずなりぬ秋の水
七浦の夕雲赤し鰯引
一夜二夜秋の蚊居らずなりにけり
稲刈りてにぶくなりたる螽かな
幕吹いて伶人見ゆる紅葉哉
仏へと梨十ばかりもらひけり
碧梧桐深大寺の栗を携へ来る
いがながら栗くれる人の誠哉
榎の実散る此頃うとし隣の子
我ねぶり彼なめる柚味噌一つ哉
柿くふや道灌山の婆が茶屋
露月国手を嘲る
渋柿は馬鹿の薬になるまいか
芋の子や籠の目あらみころげ落つ
三日月の頃より肥ゆる子芋哉
読小説
其はてが萩と薄の心中かな
冬の句
売り出しの旗や小春の広小路
冬されや狐もくはぬ小豆飯
靴凍てゝ墨塗るべくもあらぬ哉
煎餅干す日影短し冬の町
老僧の爪の長さよ冬籠
病中
詩腸枯れて病骨を護す蒲団哉
冷え盡す湯婆に足をちゞめけり
目さむるや湯婆わつかに暖き
碧梧桐のわれをいたはる湯婆哉
芭蕉忌に芭蕉の像もなかりけり
年忘橙剥いて酒酌まん
鶴の羽の抜けて残りぬ力草
風呂吹や小窓を壓す雪曇
明月和尚百年忌
風呂吹を喰ひに浮世へ百年目
夕烏一羽おくれてしぐれけり
烏鳶をかへり見て曰くしぐれんか
病中二句
しぐるゝや蒟蒻冷えて臍の上
小夜時雨上野を虚子の来つゝあらん
愚庵和尚に寄す
凩の浄林の釜恙なきや
鴛鴦の羽に薄雪つもる静さよ
南天に雪吹きつけて雀鳴く
いくたびも雪の深さを尋ねけり
雪女旅人雪に埋れけり
棕櫚の葉のばさりばさりとみぞれけり
わらんべの犬抱いて行く枯野哉
冬川や家鴨四五羽に足らぬ水
鴛鴛の向ひあふたり並んだり
草菴
菜屑など散らかしておけば鷦鷯
注 上記有名句は、『寒山落木抄』、『獺祭書屋(だっさいしょおく)俳句帖抄 上巻』、『子規句集 (河東碧梧桐 高浜虚子共編)』等の句集に複数掲載されている句、『子規句集講義』、『子規句解』等の複数の句講に掲載されている句などを抽出して作成しています。
それぞれの句が掲載されている句集等は、句の横にある「データ」アイコンをクリックして確認することができます。