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寒山落木一 表紙

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正岡子規の俳句を子規直筆の原稿で味わうショートタイムトリップ。

 〔俳句稿以後〕 明治35年

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明治35年

初めの冬 時候

霜夜

不忍の鴨寝静まる霜夜かな

小春〔二句〕

毛布著て毛布買ひ居る小春かな

色さめし造り花売る小春かな

初めの冬人事

袴著

袴著や八幡宮の氏子だち

埋火〔三句〕

埋火や青墓道の一軒家

埋火や火を警むる秣小屋

埋火や掻きさがしたる後の夢

煖爐タクヤ雪紛々トシテガラス窓

鮟鱇〔十句〕

老妻の火を吹く顔や鮟鱇鍋

小鍋立借問す河豚か鮟鱇か

君を呼ぶ内證話や鮟鱇汁

鮟鱇ありと答へて鍋の仕度かな

鮟鱇の口あけて居る霰かな

売れ残る鮟鱇買へと勧めけり

寒き夜や家に帰れば鮟鱇汁

鮟鱇鍋女房に酒をすゝめけり

傾城を買ひに往く夜鮟鱇鍋

風邪引の夜著打ちかぶり鮟鱇汁

初めの冬 地理

病床口吟室外〔六句〕

蕾つく梅の苗木や霜柱

朝霜に青き物なき小庭哉

朝霜に青菜も植ゑぬ小庭哉

枯盡くす糸瓜の棚の氷柱哉

隣住む貧士に餅を分ちけり

清潭の居る山寒し獅子の声

烏帽子著よふいこ祭のあるし振

病床口吟室内〔六句〕

蓋取ツテ消息いかにあんこ鍋

薬のむあとの蜜柑や寒の内

煖爐たく部屋暖にふく寿草

繭玉や仰向にねて一人見る

病床やおもちや併へて冬籠

解しかぬる碧巌集や雑煮腹

初めの冬 木

落葉

落葉かき小枝ひろひて親子かな

山茶花

山茶花の垣の内にも山茶花や

〔温州蜜柑の御礼に三句〕

珍らしきみかむや母に参らする

蜜柑得てうれしき支那のたより哉

正月の末にとゞきぬ支那みかん

初めの冬 草

移居十首

手水鉢八手の花に位置をとる

庭石や霜に鳥なく藪柑子

北窓に春まつ梅の老木哉

蓬莱も家越車や松の内

新宅は神も祭らで冬籠

鮟鱇鍋河豚の苦説もなかりけり

かせ引の妻よ夫よ玉子酒

貧をかこつ隣同士の寒鴉

軸の前支那水仙の鉢もなし

琴箱のうらは藪也さゝ鳴す

枯しのぶ

大事がる金魚死にたり枯しのぶ

西陣

冬枯の中に錦を織る処

石蕗の花盛りに咲きて寺臭き

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