正岡子規の俳句を子規直筆の原稿で味わうショートタイムトリップ。

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子規俳句 季語・季題検索 秋 時候 夜長 よなが
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図説俳句大歳時記 秋 25ページ 角川書店
カラー版 新日本大歳時記 秋 34ページ 愛蔵版 590ページ 講談社
季語別 子規俳句集 秋 305ページ 子規記念博物館
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明治24年
豊橋客舎
次の間に唄ひ女の泣く夜長哉
明治25年
弁慶の道具しらべる夜長哉
明治26年
大黒の夷をなぶる夜長哉
瀬田こえて三井の鐘きく夜長哉
長生を思へば遠き夜長哉
桃太郎の咄もたえて夜長哉
瀧の音のいろいろになる夜長哉
叡山へ提灯通ふ夜長哉
長き夜や鼠のかぢる古烏帽子
長き夜の寝物語りや蝦夷千嶋
長き夜や頻りにはぢく桶の箍
妙義の旅亭に妓樓の蒲団をかりて
長き夜や誰がうつり香の薄蒲団
病中
妹に軍書読まする夜長哉
明治27年
長き夜の山門へ通ふ鼠かな
誰が謡ふ旅の夜長のつれつれに
長き夜の大同江を渉りけり
火事消えて人さどむ夜の長さ哉
山里は月もなき夜の長さかな
小坊主や何を夜長の物思ひ
長き夜や誰がきぬきぬの鶏が鳴く
川崎
駅古りて夜長の鶏のまばら也
猫に紙袋をかぶせたる画に
何笑ふ声そ夜長の台所
明治28年
明けぐれに立ていそけば夜ぞ長き
長き夜を何に更かすぞ岡の家
蝋燭の燃えきれんとして夜ぞ長き
長き夜の硯にうつるともし哉
長き夜の連歌に更けて朝寝哉
長き夜の鶏や太鼓や喇叭哉
長き夜の面白きかな水滸伝
寝られぬよ長き夜頃の物の本
長き夜や人灯を取つて庭を行く
長き夜や提灯わたる大井河
長き夜や夢に拾ひし二貫文
神戸出て夜の長さよ紀州灘
大村の静まり返る夜長かな
下女部屋の語聞ゆる夜長哉
長き夜や木の間に細き常夜燈
長き夜や初夜の鍾撞く東大寺
長き夜や古傾城のさゝめ言
夜の長さ船で測れば八十里
長き夜の夢の浮橋絶えてけり
有感
長き夜を月取る猿の思案哉
花かるたの画に
長き夜の月の雨のと更けて行く
寓居酒家に近し二句
長き夜や隣樓の三絃引きやみぬ
大鼓やみ鼓やみ三味の夜ぞ長き
待恋二句
足音の隣へはいる夜長かな
契りおかで待つや夜長の空たのめ
謡曲正尊
長き夜の物音聞くや白拍子
明治29年
長き夜や千年の後を考へる
長き夜の灯なし早寝の家つゞき
長き夜を白髪の生える思ひあり
長き夜や闇に落ちかゝる瀧の音
長き夜や堀河落つる汐の音
長き夜や孔明死する三国志
長き夜の移り香とめて別れけり
汽車過ぐるあとを根岸の夜ぞ長き
物に倦みて時計見る夜の長さ哉
古妻や背中合せの夜は長き
椎の樹に月傾きて夜ぞ長き
寄席はねて上野の鐘の夜長哉
悼二句
長き夜や思ひ出す時風が吹く
長き夜や念仏の声豆の音
明治30年
長き夜の悪夢驚きて鼠落つ
芳原詞の内
角海老の時計数へる夜長哉
犬の死を傷む
長き夜を汝が吠ゆる声も聞ざりき
戸の音に物を疑ふ夜長哉
病人のうまいして居る夜長哉
長き夜や更けて柱のひゞく音
明治31年
病人のうなされて居る夜長哉
長き夜や枕刀を置き直す
午前二時
行燈の消えなんとする夜長哉
書読まぬ男は寝たる夜長哉
長き夜や障子の外をともし行く
灯をともす向ひの山や秋の暮
小絃はお鍋さゝやく夜長哉
碁
劫に負けてせめあひになる夜長哉
いろいろの変化出て来る夜長哉
明治32年
長き夜や夫は善く寝て子守唄
明治33年
文を書く横顔見えて夜長哉
犬の声靴の音長き夜なりけり
鐘の音の輪をなして来る夜長哉
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