草花を画く日課や秋に入る
吾空類焼にかゝりて二万巻やきたりとかや
腹中にのこる暑さや二万巻
門川や机洗ふ子五六人
物洗ふ七夕川の濁り哉
洗ひたる机洗ひたる硯哉
草市〔二句〕
草市ヤ雨ニ濡レタル蓮ノ花
草市ノ草ノ匂ヒヤ広小路
朝顔ノ盛過ギタル施餓鬼カナ
丁堂和尚より南岳の百花画巻をもらひて朝夕手を放さず
病床の我に露ちる思ひあり
題画
庭行くや露ちりかかる足の甲
臥病十年
首あげて折〃見るや庭の萩
大岩の穴より見ゆる秋の海
芋虫や女をおどす悪太郎
蓑虫ノ鳴ク時蕃椒赤シ
薩摩知覧の提灯といふを新圃にもらふたり
虫取る夜運座戻りの夜更など
桃売の西瓜食ひ居る木陰哉
千里女子写真
桃の如く肥えて可愛や目口鼻
桃の実に目鼻かきたる如きかな
男の子一人ほしといふ人に代りで
桃太郎は桃金太郎は何からぞ
桃太郎に桃金太郎に何をやろ