正岡子規の俳句を子規直筆の原稿で味わうショートタイムトリップ。

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子規俳句 季語・季題検索 夏 天文 夕立 ゆうだち
夕立 ゆうだち ゆだち夜立 よだち 白雨 はくう 驟雨 しゅうう 夕立雲 ゆうだちぐも 夕立風 ゆうだちかぜ 初夕立 はつゆうだち 村雨 むらさめ 白雨 しらさめ 夕立晴 ゆうだちばれ 夕立つ ゆうだつ
図説俳句大歳時記 夏 58ページ 角川書店
カラー版 新日本大歳時記 夏 56ページ 愛蔵版 324ページ 講談社
季語別 子規俳句集 夏 179ページ 子規記念博物館
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明治20年
夕立や一かたまりの雲の下
明治21年
夕立の来て蚊柱を崩しけり
明治24年
夕立や松とりまいて五六人
夢中清水といふ題を得て
夕立の過ぎて跡なき清水哉
明治25年
打水やまだ夕立の足らぬ町
夕立や足たてかぬるめくら馬
夕立の露ころげあふ蓮哉
夕立の押へ付けたり茶の煙
ゆふだちにはりあふ宮の太鼓哉
夕立に蓑のいきたる筏かな
夕立の見る見るまくる白帆哉
夕立の見る見る過る白帆哉
夕立のはづれに青し安房上総 文字結 青
夕立や算木崩れし卜屋算
夕立や板屋に崩す一あらし
夕立や蛇の目の傘は思ひもの
夕立や干したる衣の裏表
夕立や橋の下なる笑ひ声
夕立をもみくづしけり卜屋算
夕立に鷺の動かぬ青田かな
夕立に古井の苔の匂ひかな
夕立にふりまじりたる李かな
明治26年
やるせなき夕立前のあつさ哉
夕立の空とぼけなる祭り哉
夕立や屋根葺すくむ破風の陰
夕立や沖は入日の真帆かた帆
夕立や大路にかゝる牛車
夕立や枝もたわゝのむら雀
夕立や雀あつまる樫の枝
夕立を見下す湯場の二階かな
夕立にうたるゝ鯉のかしらかな
見てをれば夕立わたる湖水哉
下野にて
夕立や殺生石のあたりより
遠藤菓翁氏の家に宿りて
夕立に宿をねだるや蔵の家
岩代国飯阪温泉 三句
夕立の下に迷ふや温泉の煙
夕立や人声こもる温泉の烟
夕立や人声おこる温泉の烟
夕立の虹こしらへよ千松嶋
夕立や雀もつるゝ牛の角
夕立のあとから来たり植木売
海原やかたへ夕立つ蜑小舟
夕立を道道こぼす小村哉
阿房宮
夕立や紅筆溝を流れ行
夕立や衣ほすてふ尼の寺
夕立や下女干物をかつきつゝ
夕立や簀戸に押されし小傾城
夕立や傘一本を二三人
ものすごくなつて夕立つ山家哉
夕立のくるやあれあれ向ふから
旅亭
夕立や雨戸くり出す下女の数
作並山中
山奇なり夕立雲の立めくる
植木鉢の縦横に乱れたるさまをかきたるかたに
夕立に猫といたちのさわぎ哉
夕立や蜘の子ちらす市の人
夕立や傘張傘をたゝみあへず
夕立の又やふりけす不二の雪
夕立の押しよせてくる榛名哉
向ひ地の山は夕立つけしき哉
明治27年
夕立の石もふるかと鈴鹿山
夕立の波のよる見ゆ飛脚船
海原や夕立さわぐ蜑小舟
明治28年
須磨
松風の村雨を呼ぶ団扇かな
夕立の淡路のうしろ通りけり
夕立や焼石冷ゆる浅間山
夕立の笘に蝉鳴く日影かな
夕立の鬼も降るかと鈴鹿山
夕立に降られて帰る磯邊かな
夕立や砂に突き立つ青松葉
夕立の船ことごとく裸なり
夕立の中を押し行く車かな
夕立の横に押し行く武蔵哉
夕立や野に残されし牛の声
夕立や雲舞ひ下る牛の角
乱れ矢のあとや夕立ついくさ船
夕立の足音聞くや橋の下
明治29年
夕立や簀子に近き鮓の桶
梅雨晴れて其日夕立来るかな
心よく夕立つ山の出城かな
塀越えて夕立北の野から来る
帆おろすや夕立ほつりほつり来る
わらんじをとくや夕立さつと来る
入海や夕立晴れて月低し
湯上りに夕立を見る裸かな
青雲や夕立来る椽南
夕立の叩き出したる髑髏かな
夕立の龍下りたる裾野哉
夕立のほこりになつてしまひけり
夕立や簾を捲けば三日の月
夕立や市ちらばつて地蔵尊
夕立や並んでさわぐ馬の尻
夕立や野道を走る人遠し
夕立や片頬濡れたる石の像
夕立やかしこ過ぎたる人の蓑
夕立や動きもならぬ鷺一羽
夕立や逃げそこなひし鷺一羽
夕立や広野の中に牛一つ
夕立や腰の抜けたるいざりども
夕立にはづれはづれの小村かな
夕立に日傘さしたる女かな
夕立に追ひつかれたるゐざり哉
夕立に逢ふものならば関の宿
夕立に桐の木多き小寺かな
夕立は山へかゝりて市の月
夕立は晴れて荵の雫かな
富士詣
唾せばもし夕立になりやせん
夕立の来らんとして青芒
夕立や雀のさわぐ麻畠
明治30年
行水や沛然として夕立す
夕立や日のさす方へふつて行く
夕立の隣の山に逼りけり
夕立の音はかりして通りけり
雷公図
筆に霊ありて夕立を祈るべく
明治31年
夕立の騒ぎの中へ放れ馬
夕立や南を見れば雲の峰
夕立に破れそめたる芭蕉哉
上州の山は夕立つけしき哉
夕立に蝉の飛び行く日影哉
夕立に蝉の逃げ行く西日哉
明治33年
夕立や蛙の面に三粒程
夕立や君が怨の一しきり
明治35年
驟雨欲来五尺ノ百合ヲ吹ク嵐
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