夏の夜の厠に行けは明にけり
情死
明け易き夢や十九の従弟同士
野狐に宿借る夏の一夜哉
塘沽砲台戦争
日の旗に立てかふる夜の明け易き
秋近し朝顔の花二ッ咲く
欄に近く白帆通りぬ夏坐敷
川狩や仏の顔の見えぬ夜に
夏痩の君に勧む泥亀の血一杯
袷著し犬のお夏や犬芝居
大坂の芝居くさすや涼み舟
夏籠や仏刻まむ志
ひるがへる鯉吹拔や遅桜
引きおろす三筋の鯉や風やまず
よしあるをそだてまゐらすや内幟
連名の坐敷幟を贈りけり
とめ桶に菖蒲入れたる童哉
菖蒲湯や病おこたるかんの君
暁の菖蒲湯に入る一人かな
菖蒲湯に桶の少き風呂屋かな
菖蒲湯の菖蒲に遊ぶ童哉