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時刻表の読み方

時刻表の構造 JTB時刻表とJR時刻表

時刻表の構造図

なぜ時刻表を買うのか?

時刻表と乗換案内ウェブサイトのイメージ

 時刻表の読み方の基本を解説する前提として「なぜ時刻表を買うのか?」、言い換えれば「時刻表の価値」を先に説明しておきたい。
 ネット上の乗換案内や時刻表案内サイトは、出発地と目的地を入力すれば、ワンクリックで列車、飛行機を含め、最適のルートと料金、所要時間を教えてくれる。パソコンとネット接続環境があれば時刻表は必要ないという考え方もできる。現実に時刻表の発行部数はピークの10分の1以下の約15万部(JTB時刻表、JR時刻表ともほぼ同じ)となっている。

 なぜ時刻表を買うのか?
 第一に、「旅はA地点からB地点に単純に移動することではないからだ。」。人に頼まれた物をB地点に届けるだけであればネット上の乗換案内サービスで十分。時刻表を使うことによって生じる必ずしも焦点が合っているわけではないぼんやりとした周辺情報はノイズでしかない。脇目もふらずに表示されたとおりに移動すれば事が足りる。ただ、旅は、そんなに単純なものではないし、もしもそんなに単純なものであったら面白くない。
 第二に、時刻表と乗換サイトの『一覧性(複数の情報の視認性)』には大きな差がある。今のところ、オンライントレード(ネット上の株取引)並の視認性を持つ乗換サイトは無い。例えば、予定の列車にもしも乗り遅れたら。次の列車まで長く待つことになるかどうか?時刻表で経路を探していればだいたいの見当はつく。
 第三に、時刻表は『書ける』、『破ける』。メモを書き込め、破って必要な部分だけ持ち歩けるのは、時刻表の大きなアドバンテージだ。ちょっと、バカバカしいと感じるかもしれないが、例えば、ガジェット好きPCライターの電子ペーパーの商品レビューでも「メモを書きこめるかどうか」は大きな関心事となっている(「スタパ齋藤の週刊スタパトロニクスmobile 2009/6/29『ブラザーの電子ペーパーを使ってみた!!』」)。他にも、時刻表には『ページの端を折れる』などの利点がある。

JTB時刻表とJR時刻表 どちらを買うか?

 日本で売られている時刻表には、大きく分けて、総合時刻表ともいえる『フルサイズの全国版時刻表』、持ち運びに便利な『ハンディタイプの全国版時刻表』、首都圏、北海道などの地域や私鉄ごとなどの『目的別時刻表』の3種類がある。
 当ウェブマガジンでは、掲載される情報量から『フルサイズの全国版時刻表』の購入を推奨したい。フルサイズと言ってもB5サイズ、重さは、ネットブック(モバイルパソコン)と同じぐらいの1キロほど。フルサイズの全国版時刻表について電話帳サイズとの形容を見る機会もあるが、一般的な電話帳よりは軽くて小さい。時刻表の読み方より前に、まず時刻表を買ってみよう(鉄道マニアは毎月買うことを薦めるが、別に読み方を知るだけなら、いつの時刻表でもいい。)。
 様々ある時刻表の中から、フルサイズのものを買うと決めて、書店に買いに行ってみれば当然気がつくが、ソックリ同じような時刻表が通常2冊並んで売られている。
 ソックリな2冊とは『JTB時刻表』と『JR時刻表』で、「最初に触れた方を買う。」という決め方でもいいが、どちらかに決めて、同じ時刻表を使い続けた方が慣れもあって快適に利用できるハズ。これを機会にどちらかに決めるといいのではないだろうか。その前に、2冊の特徴を並べてみよう。

        JTB時刻表    JR時刻表
重さ1014グラム995グラム
価格1150円1150円
創刊大正14(1925)年4月昭和38(1963)年5月
創刊当時のタイトル「汽車時間表」「全国観光時間表」
当時の価格50銭120円
B5版化昭和42(1967)年10月昭和62(1987)年4月
当時のタイトル国鉄監修・交通公社の「時刻表」「JNR編集時刻表」
当時の価格180円740円
代表的なユーザー横見浩彦(鉄道旅行ライター)JRみどりの窓口職員

注 重さ、価格は、平成21(2009)年8月号のデータです。

JTB時刻表とJR時刻表のそれぞれの『ウリ』

 JTB時刻表の『ウリ』は、現在も発行されている『日本で一番古い時刻表』であるということ。中年以上の昔堅気の鉄道マニアは、『JTB時刻表』を使っている。B5版化された時期を見れば分かるが、JTB時刻表の方が、早い時期から現在の時刻表により近いモダン(現代的)なスタイルの時刻表を発行していた。
 JR時刻表の『ウリ』は、時刻表掲載ページの『2色刷り』、『時刻表検定試験の公式時刻表』であることの2点だろうか。後から参入しただけにJTB時刻表のシェアを奪うため様々な努力をしているという印象。時刻表検定の出題範囲が『JR時刻表』からとなっていることは、鉄道マニアへの訴求効果が特に強い。

 JTBとJRどちらの時刻表を買うか?は、好みの問題で必ずしも正解はないが、ズバリ自分にあった時刻表を選ぶことのできる二択の質問を数問用意してみた。[YES]・[NO]どちらかのボタンをクリックしてみてはどうだろうか。

あなたに合った時刻表はどっち 「JTB」?「JR」?

フルサイズ時刻表イメージ

問1
あなたは鉄道マニアですか?

YESNO

基本的な時刻表の読み方

時刻表のスタート地点 (さくいん地図)

 日本の時刻表の引き方(読み方)として、索引地図(さくいん地図)をスタートにするということがある。ヨーロッパの時刻表、トーマスクック鉄道時刻表のような地名索引は日本の時刻表には基本的に用意されていない。
 さくいん地図には、鉄道に限らず、フェリー、バスなどの時刻表の掲載ページが書かれている。それに加え、みどりの窓口のある駅かどうか?、世界遺産(JR時刻表)などさまざまな情報が盛り込まれている。
 さくいん地図は、時刻表の巻頭にあるカラーグラビア(写真ページ)の終わったすぐ後ろの位置にある。

時刻表の引き方

 さくいん地図でまず乗車駅を見つける。さくいん地図は、掲載順として南から見開き2ページに「九州地方」、「中国・四国地方」、「近畿地方、東海・北陸地方」、「関東・甲信越地方」、「東北地方」、「北海道」と分かれている。東京エリア、大阪エリアなど駅が集中しているエリアに関しては、それぞれの拡大図が用意されているので拡大図の中から乗車駅を見つける。ちなみに、駅を表す丸印がグリーンで塗られている場合は、みどりの窓口のある駅を表している。
 次に、降車駅を見つける。乗車駅が各地方の見開き2ページに納まっている場合、2つの駅の経路を確認し、「線区名」とともに書かれている数字が各時刻表の掲載ページとなる。

さくいん地図

 乗車駅と降車駅のさくいん地図が見開きページに納まらない、端と端に分かれていて距離があるなどの場合、2つの駅を結ぶ(または、2つの駅周辺を結ぶ)新幹線や特急があるかどうかを「特急運転系統図」で探す。「特急運転系統図」は、JTB時刻表ではさくいん地図の前に、JR時刻表ではさくいん地図の後ろにある。業務出張のための旅行手配などでは、時刻表の引き方(読み方)のスタートが、「特急運転系統図」となる場合も多い。
 特急列車の時刻表は、時刻表の前方、ブルーのページに、「新幹線」、「新幹線と特急のりつぎ」、「昼間の特急」、「寝台特急」の順番に掲載されている。(注)
 新幹線と在来線に乗り継ぐ場合、時刻表の「主要駅のご案内」ページにある『新幹線と在来線の乗り換え標準時間』をチェックする。

 おおまかな鉄道を使った行程が出来たら、さくいん地図に戻り2つの駅の近くに飛行場がないか、フェリーがないかもチェックする。フェリーの時刻表は航路の線の横に書かれた掲載ページに、国内航空ダイヤは、時刻表の一番後ろピンクページ(運賃・料金案内)のすぐ前のページにある。大都市間の場合などは、長距離バス・ハイウェイバスの運行もチェックする。バスダイヤはJTB時刻表では私鉄ダイヤの後に、JR時刻表では私鉄ダイヤの前にある。

時刻表検索フロー

注 JR時刻表の「特急運転系統図」には各特急の時刻表掲載ページが掲載されているが、JTB時刻表には掲載されていない。

列車時刻表の読み方

 フルサイズの時刻表には、運転数の多い、東京・大阪地区の電車を除き、JRの全列車が掲載されている。一部の記号を除き、列車時刻表には、各ページの左側に「列車番号」、「列車名」など各欄についての説明が書かれている。
 縦軸に書かれた『駅名』の横の行に各駅の到着、発車時間が記載される。縦軸の上から下が列車の進行方向となっている。
 時刻表には、列車の時刻が分単位で掲載されているが、JR線は秒単位で運行しており、秒単位は切り捨て省かれている。

掲載時刻の例

        実際の時刻    時刻表の表示
発車時間発10時30分45秒発1030
到着時間着10時30分15秒着1030

 上記の例は、JTB時刻表(イメージ)で、普通列車も特急列車も黒一色で印刷されている。JR時刻表では「特急・急行列車」は赤色で印刷してあり、JR全線の快速・普通列車自由席が乗り放題の『青春18きっぷ』を使用する旅行計画や旅行には乗れる列車が一目でわかる「JR時刻表」が便利という意見も多い。

運賃・料金の調べ方

 国際線航空機を除きJR以外の料金、運賃はダイヤとともに掲載されている。JRの運賃、料金案内は、時刻表の後方ピンクページに掲載されている。JRでは、乗車券の代金を運送の対価として『運賃』、特急券、指定券、寝台券などの代金をサービスの対価として『料金』と呼んでいる。
 時刻表のピンクページを使えば、正確なJRの運賃、料金の計算は可能だが、JRの職員でも運賃・料金計算は苦手という人が多い。階段状の運賃・特急料金早見表の使用や運賃・料金のおおまかな把握にとどめ、それ以外については、乗換サイトの自動計算などを使用するのがおすすめ。
 時刻表には国内線航空運賃の普通運賃しか掲載されていない。バリエーション豊かな各種割引航空チケットが発売される現在、新幹線にするか飛行機にするか検討する際の料金比較の参考資料としては貧弱。

JR運賃・料金計算の初歩

 JR運賃・料金計算の基本フローとして、最初に、運賃と料金の算出ベースとなる『営業キロ』を調べる。例として、東海道線「東京→小田原」間の営業キロを調べてみよう。
 営業キロは、各路線の時刻表の一番前のページにだけ掲載されている。

 東京−小田原間は、83.9キロ。

 この営業キロ 83.9キロを、運賃表と特急料金表(特急に乗る場合は)にあてはめて運賃と料金を調べる。

時刻表 営業キロ欄

本州3社内の幹線の普通運賃表の例

 営業キロ(運賃計算キロ)  片道運賃(基準額) 有効期間
Km
 1〜  3140
 4〜  6180
 7〜 10190
 11〜 15230
 16〜 20320
 21〜 25400
 26〜 30480
 31〜 35570
 36〜 40650
 41〜 45740
 46〜 50820
 51〜 60950
 61〜 701110
 71〜 751280
 81〜 901450

B特急料金の例

特急料金 対象会社  50キロまで 100キロまで
指定席JR北海道・東日本1110円1410円
指定席JR東海1140円1460円

 営業キロ 83.9キロは、運賃表では、81〜90キロの1450円。
 「東京−小田原間」の会社エリアは、JR東日本。特急料金表(指定席特急料金)では、100キロまでは1410円と書かれているが、この1410円は基準となる『通常期』の料金で、乗車する日が、『繁忙期』、『閑散期』のいずれのシーズンによって料金が異なる。列車が込み合う繁忙期は200円増し、比較的すいている閑散期は200円引きとなる。各シーズンは、特急料金表の前のページに掲載されている。

通常期に、『踊り子』(B特急料金)指定席で、東京から小田原に行く場合、大人1人の片道運賃と料金の合計は、
1450円+1410円=2860円となる。

 快速・普通列車自由席で東京から小田原に行く場合、大人1人の片道運賃1450円となる。グリーン車に乗る場合は、営業キロをグリーン料金表にあてはめて算出する。

運賃・料金計算の流れ

インターネット時代の時刻表の使い方

スターフライヤー 全席本革シート

 ネット上の無料乗換え案内サイトの台頭によって、目的地までの経路を調べる信頼できる情報ソースとして唯一無二の存在だった時代に比べ『時刻表』の存在感は薄れつつある。
 鉄道マニアの愛読書は『時刻表』。なんていうステレオタイプで薄っぺらな物言いが『時刻表』に、マニア向けのニッチ商品とのイメージを与えてしまっている。時刻表の実際のところは、現在でもなお実用的な道具だ。JR時刻表をあえて指定し必携とする「時刻表検定試験」なども、わたしには「時刻表自体の価値を貶める」悪ふざけにしか思えない。一般ユーザーには「時刻表を使うことは試験が必要なほど難しいのか?」との誤解を与え、時刻表の実用性を疑わせる(言うまでもないが、無料乗換え案内サイトを使うには「試験」も、「料金」すらいらない。)。
 また、営業上の問題から二冊あるフルサイズの時刻表のうち一冊を指定することによって、普通名詞である「時刻表=正確なダイヤが掲載された書籍」というイメージを傷つけている。長い目で見ればJTB時刻表にとどまらず、時刻表全体の継続性にとってこの試験はプラスになるものとは思えない。

 時刻表の実用性について、実際の例で考えてみよう。東京から大阪に飛行機で行くことを計画した時、あなたならどうするだろうか。
 一般的には、「JAL」と「ANA」のウェブサイトに行って、2つのサイトを行き来しながら、運行時間の確認と空席の照会、料金照会、予約支払いを同時に行い、ついでにシート予約も、といったところだろうか。
 それでは、「時刻表」を使ったらどうなるだろうか。羽田から大阪(伊丹、関際空港、神戸空港)の時刻表は、たった1ページに納まっている。ページを開いてから、JAL、ANA、スターフライヤー、スカイマークの羽田−大阪間の全運行ダイヤを確認するのにはほんの十数秒。「プルダウンメニュー」も「クリック」も一切無し。運行ダイヤを知るためだけなら断然早い。「電話」の発明と「電子メール」の発明の時期が全く反対だったら、100年以上電子メールしかなかった電子メールユーザーは電話の便利さに驚いただろうという笑い話を聞いたことがある(1876年、有線電話をグラハム・ベルが発明。)。
 「ネット」、「時刻表」どちらかではなく、両方を組み合わせるというのがインターネット時代の賢い使い方だ。

 ところで、羽田から関西空港に飛んでいるJTBの時刻表では「SFJ」、JR時刻表「フ」と書かれている「スターフライヤー」というのは、どんな航空会社だろう?。「スターフライヤー」のウェブサイトに行ってみよう。ということも時刻表を使わないと普通はない。実は、この「ところで」がかけがえのないことではないだろうか。

スターフライヤー(SFJ)

http://www.starflyer.jp

注 特にことわりがない場合は、平成21(2009)年8月現在のデータにもとづいています。

JTB時刻表(イメージ)

JTB時刻表のレイアウト

JTB時刻表の構造

JR時刻表(イメージ)

JR時刻表のレイアウト

JR時刻表の構造

時刻表で使われる記号 

弁当販売のある駅アイコン
弁当販売のある駅
列車の直通(分割、併結など)アイコン
列車の直通(分割、併結など)
他の線区・区間を経由アイコン
他の線区・区間を経由
通過アイコン
通過
この駅止まりJTB時刻表アイコン
この駅止まりJTB時刻表
この駅止まりJR時刻表アイコン
この駅止まりJR時刻表
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