紀元二千五百五十五年哉
新年や床は竹の画梅の花
禅師に寄す
隻手声絶えて年立つあした哉
元日や枯菊残る庭のさき
元日の行燈をかしや枕もと
元日の太鼓聞かばや法華寺
元日も二日も暮れてしまひけり
おもしろや元日暮れて月六日
元朝や車ときめく二重橋
初空に去年の星の残りかな
初日漏るおはらひ箱のほこり哉
初日のつと万歳の声どよみけり
大船のへさきに浮ぶ初日哉
海のはてにあれあれ初日浮き給ふ
山里や初日を拝む十時頃
広嶋行在所
空近くあまりまばゆき初日哉
遼東
雪きらきら初日のぼりぬ馬の耳
軍艦
帆檣に人かき上る初日かな
山里や枯木の枝の初烏
初東風の烏帽子わつかに動く哉