正岡子規の俳句を子規直筆の原稿で味わうショートタイムトリップ。
凡例 詳しいデータを表示する
子規俳句 季語・季題検索 時候 長閑
長閑 のどか のとか
図説俳句大歳時記 春 27ページ 角川書店
カラー版 新日本大歳時記 春 40ページ 愛蔵版 76ページ 講談社
季語別 子規俳句集 春 30ページ 子規記念博物館
をクリックするとメーラーが起動し、句がメール本文に添付されます
明治25年
長閑さや障子の穴に梅見えて
此頃やまだのどかさもあそここゝ
のどかさや松にすわりし真帆片帆
明治26年
のとかさや海士と木こりの物語り
大詔下る
鶴の声これより空の長閑なり
武蔵野
野開きて夕日のどかに八百里
明治27年
大仏のうしろ姿も長閑なり
のとかさや鐘つき山を上る見ゆ
のとかさや内海川の如くなり
長閑さや干潟の石の鶴一羽
のとかさや麥の畑の爪上り
山笑
のどかさに耳なし山も笑ひけり
明治28年
のどかさや駅のはづれの伊勢の海
のどかさや野中に丸き草の山
のどかさや豆のやうなる小豆嶋
のどかさや一年ごしの橋普請
のどかさや昼は白壁夜は灯
のどかさや岡は松一つ堂一つ
のどかさにうれしき旅の夕哉
のどかさに仁王見て立つ女哉
のどかさは錨抜く船の拍子哉
出女の声のどかなり石藥師
のどかさや檐端の山の麥畠
宇品
のどかさや畑をへだてゝ町一つ
尾道
のどかさや小山つゝきに塔二つ
京稲荷
のどかさや一の鳥居は麥の中
三津街道
のどかさや少しくねりし松縄手
明治29年
のどかさや小娘一人一軒家
のどかさや煮売屋のぞく旅の人
のどかさや娘が眠る猫が鳴く
のどかさや里の祭の蛇遣ひ
のどかさや千住曲れば野が見ゆる
病起
のどかさや杖ついて庭を徘徊す
のどかさや出茶屋の煙土手の人
明治30年
鶴の首のどかに亀の首あたゝかに
のどかさや白帆過ぎ行く垣の外
のどかさの独り往き独り面白き
明治31年
のどかさや象引いて行く原の中
のどかさや障子あくれば野が見ゆる
明治32年
行き過ぎし短き駅や海のどか
明治33年
のどかさやつゝいて見たる蟹の穴
のどかさに餅くふ三井の茶店哉
注 環境によりメーラーの起動及び句がメール本文に添付できない場合があります。