4をラッキーナンバーに
イントロダクション
車で家から出発してまるで一筆書きになるような旅をしていて、何日目かの長時間の運転に疲れ、道後温泉本館に行った。
2階にある霊の湯(たまのゆ)に入ろうと脱衣所のロッカーで、何気なく選んだ鍵を見ると「4」の数字が見えた。なんとなくツイていないと思った。
誰もいない湯船につかりながら、四国にいるのに4番のロッカーをツイていないと思った自分に可笑しくなった。それまで、自分自身を迷信深いと思ったことは一度も無かった。どちらかと言えばその逆で、「福翁自伝」を子どものころに読んで、福沢諭吉の子ども時代の神社でのエピソードにほんの少しの感心さえしなかった。当たり前のことにしか思えなかったし、礼を失した行為と思った。
そんな自分が、4という数字をほぼ無意識に避けていたことに気がついた。何かお菓子を買うときも、4個を避け、3個か5個にしていた。和菓子などで、お店にある生菓子用の箱の用意が2個、4個、6個…用となっているときは、訪問先が2人以上なら相手が老夫婦一組であっても6個の箱を選んでいた。
自分用の買い物でも、4という数字を避けていた。少なく3とするか、多く5とするかは、ある意味微妙な問題であった。特に、食べ物では、3では少なく、5だと多いことがある。5個買うと、余らして賞味期限を切らす危険もあるし、3では足りなくなったり、またすぐに買わなければならない面倒さがあったりする。4がピッタリなのに、少なくするか、多くするか。どちらにしても、瞬間的に判断していた。なんとなくシックリいかない違和感があった。
長年4という数字を避けていた本当の理由は、今ではよく分からない。ただの駄洒落がもとになっている気がする。1、2、3、4と初めて数を数えた時からなのか、漢字を習った時に、四(よん)を「し」と音読みして、「死」をイメージしたのだろうか。
長時間の運転に疲れ、道後温泉本館横の急な丘(崖?)の上の駐車場に車を停め、たまたま、疲れていて選んだロッカーの番号が「4」だったおかげで4の呪縛から逃れることができた。
それ以来、食べ物を5個買って賞味期限切れにすることも、3個で買い足りなかったということも無くなった。4という数字を意識しなくなった。このときのロッカーのおかげと思っている。今では「必要なものを必要な数だけ買う」ようにしている。これを読んでいるあなたは、どうだろうか?
4という数を避けてはいないだろうか?買い物の時、1つ足して5個にしたり、1つ減らして3個にしたりしていないだろうか?
四国を旅行すれば、この島全体が「四国」である。4という数字を避ける意味が全く消え失せる。この春、四国を旅してみるのはどうだろうか。春には、日本最初の独立リーグ 四国・九州アイランドリーグも4年目の開幕を迎える。四国であればどこでもイイ。四国旅行を大いに楽しんで4をラッキーナンバーにしてしまおう。
ただ、夏目漱石のお気に入りであったことで有名な道後温泉本館3階の個室には、「4号室」と「9号室」は無い。四国にあるのにと私は言いたい。

